3章 はじめてのReact Native アプリケーション作成 #1

この章では、React Nativeの開発環境のセットアップの仕方を紹介します。それから、簡単なアプリケーション作成の基礎を見ていきます。そして、それを実際のiOSAndroidの実機にデプロイできるでしょう。

 

開発環境のセットアップ 

開発環境をセットアップすることで、本誌の例に従うことが可能です。そして、自身のアプリケーションを作成することも可能になります。
 
React Nativeのインストール方法はオフィシャルページにも記載されています。オフィシャルサイトは、最も最新のリファレンスです。しかし本誌でも同様にインストール方法を記載していきます。
 
React Nativeの依存モジュールをインストールするために、OS Xの一般的なパッケージマネージャーであるHomebrewを利用する必要があります。本誌は、OS Xでの開発を前提としています。OS Xは、iOSAndroidの両方の開発をすることができます。
 
Homebrewをインストールしたならば、下記コマンドラインを実行します。
 
brew install node
brew install watchman
brew install flow
 
Reatc Nativeパッケージはnodeとwatchmanの両方を使います。将来的に、パッケージがトラブルを引き起こすのであれば、これらの依存関係をアップデートする必要があります。flowはFacebookのタイプチェッキングライブラリーで、React Nativeにも利用できます。(もしReact Nativeのプロジェクトでタイプチェッキングをしたいなら、flowを利用できます。)
 
もしエラーが発生したら、brewのアップデートといくつかのパッケージのアップグレードが必要かもしれません。(これらのコマンドは、少々時間がかかります)
  
brew update
brew upgrade

 

もしそれでもエラーが発生する場合は、ローカルのbrewのセットアップを確認する必要があります。brew doctor が可能性のあるissueを指し示してくれます。
 

React Nativeのインストール

nodeインストールが完了しているなら、npm(Nodeのパッケージマネージャー)をReact Nativeのコマンドラインツールをインストールするために利用できます。
 

npm install -g react-native-cli

  

これでReact Nativeのコマンドラインツールをシステムのグローバルにインストールできます。これが終われば、React Nativeのインストール完了です。おめでとうございます。
 
続いて、プラットフォーム特有のセットアップの必要があります。モバイルプラットフォームの開発環境のために、プラットフォームの開発依存関係をインストールする必要があります。iOSAndroidのどちらかを選ぶこともできますし、両方を利用することもできます。